分譲マンションでリフォームできる?価格相場も紹介
分譲マンションに住み始めた当初は問題なかったとしても、住む期間が長くなれば不満が出てくるものです。子どもが独立するなどして状況が変化することもあるでしょう。そこで検討し始めるのがリフォームですが、そもそも分譲マンションでリフォームできるのでしょうか。そこでこの記事では、分譲マンションでリフォームについて解説します。
分譲マンションでリフォームはできる?
分譲マンションでも、リフォームすることは可能です。しかし、リフォームにも制限があるので、十分に注意しましょう。一般的に言われているのが、専有部分は基本的にリフォーム自由ということです。
区分所有法という、建物の区分所有等に関する法律があります。そちらの法律によると、分譲マンション内の専有部分は室内であり、その所有権は購入者にあります。したがって、その専有部分に関してのリフォームは、購入者の自由とされているのです。
ただ、リフォームするにしても、管理組合に届けなければならない場合もあり、難しいことは事実です。できることとできないことがあるため、次項で詳しく紹介するので、そちらを参考にしてください。
分譲マンションでリフォームできること
まずは分譲マンションでリフォームできることを紹介していきます。
壁紙の張替え
分譲マンションの壁は、基本的にビニールクロス仕上げになっていることが多いです。その点に不満を持っている方も多く、湿気対策ができると話題の珪藻土の塗り壁への変更を希望する方も増えてきました。
その壁紙の張替えに関しては、基本的に分譲マンションでも認められています。壁紙は専有部分を判断されるため、自由にリフォームしてOKとされているのです。
ただ、マンションなどの大規模建築物は内装制限と呼ばれる、内装材の制限が設定されています。燃えやすかったり有毒ガスが発生したりするような素材のものは使用できないので注意してください。
ちなみに、壁紙の価格相場は、量産品クロスの場合、1平方メートルあたり650円から1,200円です。量産以外のクロスの場合は、1平方メートルあたり1,000円から1,700円が相場です。
床のリフォーム
床のリフォームも基本的に自由に行なえます。近年人気なのがフローリングですが、マンションの床がカーペットになっていたり、畳になっていたりすることもあるでしょう。床については、専有部分とされ変更が可能とされているのです。
ただ、床に関しては騒音が発生する可能性もあるので、フローリングの遮音等級を規約がないか、事前に確認しておきましょう。とくにフローリングに変更する際は、カーペットや畳よりも音が出やすいので要注意です。フローリングの相場は、6畳ほどの部屋で5万円から10万円です。
間取りの変更
ライフステージに変化があると、間取りの変更も計画したくなるでしょう。間取りの変更ですが、構造躯体ではない間仕切壁は、専有部分に該当するため、リフォームOKのとされています。
ただ、台所、浴室、洗面所の水回りの位置の変更は、給排水管を共用しているため、不可とされているので注意してください。間取りの変更のコストは、規模によって大きく異なります。高額なコストがかかることもあるので、複数社から見積もりを取るのもおすすめです。
分譲マンションでリフォームできないことや注意点は?
分譲マンションは一戸建てと異なり、自由にリフォームできません。ここでは分譲マンションでリフォームできないことや注意点を解説していきます。
サッシや玄関ドアはリフォーム不可
意外に思われるかもしれませんが、サッシおよび玄関ドアはマンションにおいて共有部分とされています。したがって、リフォームで変更を加えられません。
壊せない壁がある
建物の構造上の理由から間取りを変更できない場合もあります。マンションには、「ラーメン構造」と「壁式構造」の2つの構造があります。壁式構造のマンションは、建物の構造畳壊せない壁が存在しています。
したがって、壁式構造のマンションに住んでいる場合は、間取りの変更に問題が生じる可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。
マンションの管理規約をチェックする
マンションごとに管理規約があります。その管理規約に違反しない範囲で工事を進める必要があるので、事前に目を通しておきましょう。
とくに注目したいのが、前述した床材です。遮音性の観点から、床材の種類が制限されているケースが多いので、床のリフォームを検討している方は確認しておきましょう。
アレルギー
家族にアレルギー体質の人がいる場合は、アレルギーが起きにくい素材を選ぶ必要があります。工務店などと相談して決めるのもよいでしょう。
まとめ
分譲マンションにおけるリフォームを紹介しました。分譲マンションも基本的にはリフォームが可能であり、ある程度自由に設計できます。ただ、リフォームは専有部分のみであり、共有部分に該当する場合はリフォーム不可とされるので注意しましょう。
また、マンションの管理規約も重要であり、そちらの記載されている違反項目に触れないようにリフォームする必要もあります。リフォーム時に使われる素材の制限を受けることもあるので、工務店などと一緒に確認するのがおすすめです。
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