断熱リフォームってどんなことをするの?断熱材の種類や補助金も解説

公開日:2023/05/15

断熱リフォーム

劣化してきた家の外装や内装を改築したり改装したりするリフォーム、まだ大丈夫だからと先送りしてしまうこともあるでしょう。とくに急ぎではないリフォームに断熱リフォームもあるのですが、メリットも多いので検討すべきだといいます。断熱リフォームとはどのようなことをするのか、くわしく解説していきましょう。

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断熱リフォームってどんな工事をするの?

断熱リフォームの工事とは、断熱のための工事を行い、それまでの住まいよりも快適な住宅にする工事のことです。もし、夏はエアコンの効きが悪く暑くて大変だったり、冬場はどんなに暖房を強くしてもなかなか暖まらなかったりという悩みがあるのなら、断熱リフォームをおすすめします。

断熱リフォームにはどのような工事があるのか説明しましょう。

天井や壁、床の工事

天井や壁、床下の空間がある部分に断熱材を詰めることで、断熱効果が生まれ外気温の影響を受けにくくなります。すでにそのような断熱材が用いられている場合でも、より断熱効果の高い素材に変えることで、断熱効果をさらに実感できるでしょう。

工事は天井や壁、床をはがして断熱材を入れ張り直せばOKなので、工期は比較的短期間で生活しながらリフォームすることも可能です。

断熱効果の高いサッシに交換するほか、内窓をつけるという方法もあります。内窓をつけることで断熱効果が生まれるだけでなく、防音対策や結露防止の効果も期待できるでしょう。

外壁や屋根の塗り替え

外壁や屋根は定期的な塗り替えが必要ですが、用いる塗料を断熱効果のあるものにすると、高い断熱効果が期待できます。

断熱リフォームでこのような効果がある

断熱リフォームを行えば、冬は暖かく夏は涼しく過ごせるようになります。また、冷暖房の効きもよくなるので、光熱費の節約にもつながるでしょう。さらに結露も発生しにくくなるため、カビや腐食を防ぐこともでき家の劣化を遅らせることも可能です。

断熱リフォームで家全体の断熱効果を高めることで、建物内の温度差が小さくなり冬場のヒートショックを防ぐ効果も期待できます。

断熱材の主な種類

壁や天井、床の空間に入れる断熱材、どのような種類があるのか見ていきましょう。

グラスウール

ガラスを繊維状にした素材で、断熱材ではこのグラスウールが最も多く使われています。ガラスなので燃えることがなく防火性にもすぐれた素材で、価格も高くないことが人気の理由です。実は、グラスウールの原料のガラスは、家庭から出た資源ごみや建築現場の廃棄物であるリサイクルガラスが使われています。

ガラスに断熱効果があるというのを不思議に思うかもしれませんが、細かく繊維化した綿状のガラスは、その繊維の間に空気が閉じ込められた部屋がつくられ、閉じ込められた空気の層によって優れた断熱効果が生まれるのです。

押出法ポリスチレンフォーム断熱材

ポリスチレン樹脂を原料とし、発泡剤や難燃剤などが配合された発砲ポリスチレンです。堅い板状の断熱材で軽くて丈夫、断熱性が高く加工もかんたんです。

断熱リフォームすると補助金が出る?

家のリフォームを行う際には、一定の条件を満たすことで補助金を受けられることがあります。省エネなどを目的とした断熱リフォームの場合も、補助金を受けられることがあるので参考にしてください。

こどもエコすまい支援事業

住宅の開口部の断熱改修、外壁や屋根などの断熱改修といった工事を行う場合にもらえる補助金です。既存の住宅をリフォームする場合、子育て世帯か若者夫婦世帯なら最大で60万円もらえます。それ以外の世帯でも、金額はそれよりも少なくなりますが補助を受けることができます。

既存住宅における断熱リフォーム支援事業

断熱材やガラス、窓など高性能の建材を用いて、15%以上の省エネ効果が見込まれる断熱リフォームを行う場合に申請できる補助金です。戸建て住宅なら上限が120万円で、リフォーム費用の三分の一が補助されます。

住宅エコリフォーム推進事業

省エネリフォーム、あるいは省エネ住宅への建て替えでもらえる補助金で、ZEHレベルの省エネ性か部分改修ならZEH使用基準に適合することが要件です。

補助額は、戸建て住宅の場合で上限額が51万円です。部分改修でも可能であり、規模が小さい断熱リフォーム工事も対象です。たとえば、窓に内窓をつけるなどでも大丈夫、リフォームを行う人の年齢や世帯要件などはなく、どの世帯でも利用できます。

各地自治体でも補助金を出している

国だけでなく、住んでいる自治体でも断熱リフォームを行う際に補助金を出している場合があります。どのような条件でもらえるのか、どのようなリフォーム工事が対象になるかは、それぞれの自治体によって異なるので確認してみましょう。

また、いずれのリフォーム補助金も年度ごとに募集要項が変わることがあるので、利用を検討する際はこまめに確認することが大切です。受付の上限もあるので注意してください。補助金については、リフォーム会社に相談したり補助金事業のサイトをチェックしてみたりするのがおすすめです。

まとめ

緊急性がない場合でも、断熱リフォームを行うことはメリットが多いのでおすすめです。光熱費を可能な限り抑えたエコな住宅は、経済的な面だけでなく快適性をアップさせ家族の健康維持にも大いに役立つでしょう。補助金も条件を満たすことでもらうことができるので、自分が対象になっているのかどうかを確認し、賢くお得に断熱リフォーム工事を行ってください。

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